纒向遺跡:謎の古代都市解明へ 「箸墓」など前方後円墳が集中--桜井 /奈良

2009/02/01

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 桜井市教委が2月から中枢部を本格的に発掘することになった纒向(まきむく)遺跡は、2世紀末ごろ突如出現し、4世紀初めに姿を消した謎の「都市」だ。 東西約2キロ、南北約1・5キロの範囲には、箸墓古墳などの前方後円墳が集中。最近では、木製仮面の出土やベニバナ花粉の検出でも話題を集めた。今回は初 めて集落跡を学術調査する。謎に包まれた遺跡の一端が明らかになれば、邪馬台国論争に新たな材料が加わる可能性もある。【林由紀子】
 調査するのは、JR巻向駅近くの空き地約450平方メートル。78年度の調査では、神殿風の特殊な建物跡が見つかり、「卑弥呼の神殿」をほうふつとさせ た。「正方位にのった規格性のある建物で、特別な場所を掘っているというイメージがあった」。当時、調査を担当した県立橿原考古学研究所の寺澤薫・総務企 画部長は振り返る。
 規模は小さいが、主殿の両側に脇殿がつく左右対称の建物とみられ、祭祀(さいし)的な色彩が強いという。建物は纒向遺跡の成立当初に建てられたとみられ、中で卑弥呼が神と向き合ったり、即位儀礼をした場面も想像できる。
 石野博信・香芝市二上山博物館長は「解明に向けて一歩を踏み出したのは大きいが、飛鳥京(明日香村)も浄御原宮にたどり着くまで30年かかった。長い目 で見守ってほしい」と慎重。白石太一郎・奈良大教授も「すぐには無理でも、纒向の実体が明らかになれば、(邪馬台国かどうかの)結論も自然に出るのでは」 と話した。
 人口約6万の都市では、予算や人手に限界があるものの、継続的な調査が史跡指定につながれば、開発の波から遺跡を守ることができる。今回調査を担当する 市教委の橋本輝彦・文化財課主任は「スピードは比較的ゆるやかでも開発はじわじわと進んでいる。手遅れになる前に少しずつでも集落の範囲を明らかにし、先 手を打ちたい」と話した。

1月31日朝刊

引用元
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090131-00000183-mailo-l29

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